介護はチーム戦。たいよう本館が守ったかけがえのない日常

2025.11.14

介護はチーム戦。たいよう本館が守った
かけがえのない日常

福岡県糸島市にあるtttのはじまり、
たいよう本館
この記事は「本館」での実話をもとに、
介護の仕事のリアルな「やりがい」について
お話させていただきます。

 

 

施設の人気者、タケ子さん

”たいよう本館”最年長のタケ子さん(仮名)。
歌うことが大好きで、
いつも部屋では歌謡曲を口ずさみます。

 

月に一度来てくれるご家族との時間は

特に大事にしており、お出かけや家族に

会えることを心待ちにしています。

 

いつも素敵な笑顔で施設のみんなの心を

温かくしてくれますが、

ご家族に会いお話しされているときの笑顔は

職員さんの中でも忘れられないくらい

しあわせな表情のようです。

 

 

食べられない」という壁

普段元気で明るいタケ子さんに、

食事の変化が現れました。

 

徐々に食欲がなくなり、

大好きだったはずの食事も拒否されるように。

 

「年齢的なものかもしれない…」と

職員には不安がよぎりました。」

 

食事がとれなければ、体重減少や筋力低下、

皮膚トラブルなど、さまざまなリスクに直結します。

 

何よりタケ子さんが大好きなご家族との時間も、

元気がなければ楽しめなくなってしまう——。

 

職員たちはスピードが命と感じ、

すぐに情報共有と対策を始めました。

 

 

ちらし寿司を手作りしましょう」

「好きなものなら食べてくれるかもしれない」という

職員のアイデアから、ちらし寿司を作ることに。

 

ご家族にも現状を説明し、

「たいよう本館にお任せしたい」との言葉を

いただきました。

 

ご家族によるとタケ子さんは

ちらし寿司が大好物とのこと。

 

職員はすぐスーパーで具材を買い、

栄養や安全に配慮し完成させました。

 

ところが、差し出した瞬間、

タケ子さんは目を閉じ食べる意思を見せませんでした。

 

「タケ子さん、これ私たちが作ったんですよ。

手作りなんです。」

 

そう伝えると、一口だけ箸をつけ

「ごめんね…ごめんね…」。

 

その言葉に胸が締め付けられました。

「なんとしても食べてもらいたい」——

 

その思いがチーム全員の決意となりました。

 

 

チームで挑んだ、諦めない次の一手

「食器を変えてみよう」という提案から、

高級感ある和食器で提供。

 

タケ子さんは「この器で食べてもいいの!」と

笑顔を見せましたが、数口でお箸は止まりました。

 

次に「固形物が難しいのかも」という仮説のもと

刻み食に変更。

 

少しずつ食べられる量は増えたものの、

十分ではありませんでした。

 

「こんなに色々やってもらってるのに食べられなくて

申し訳ない」——

 

そのつぶやきは、食事のたびに繰り返されました。

それでも職員たちは顔を曇らせることなく、

「一緒に頑張りましょう」と声をかけ続けました。

 

 

守られた大切な時間

試行錯誤の末、最終的に「ミキサー食」へ変更。

 

他の方と違う食事形態に少し戸惑う様子も

ありましたが、職員たちの真摯な姿に心を動かされ、

少しずつ食べ始めてくれました。

 

ごはんを食べ終えた後、

タケ子さんがにっこり笑い「ありがとう」と一言。

 

かわいい笑顔が戻ってきた瞬間でした。

 

現在のタケ子さんは、家に帰りご家族と食卓を囲み、少しのお酒も楽しめるほど元気に。

 

私たちがあの時諦めず、チームで向き合い続けた日々。

 

それはタケ子さんのこのかけがえのない時間

守るためでした。

 

あの日いただいた「ありがとう」と今の笑顔こそが、

私たちの「やりがい」そのものです。

 

 

介護のリアルなやりがい

「この仕事の一番のやりがいは何ですか?」という

質問に、西田さんは笑顔で答えました。

 

「ご利用者様に”ありがとう”をいただいた時です。

どんな言葉より、その瞬間が今でもうれしいです。」

 

数々の試練や課題を乗り越えた先にある、

介護のリアルなやりがい

 

その瞬間を支えるチーム全員の努力こそが、

たいよう本館の誇りです。