片江館で支える利用者さんの最期
片江館の看取り対応とは…

 

こんにちは！ たいよう片江館施設長の本郷です。

 

これまで看護師として働く中で
「病院でバタバタして、流れ作業のように
患者さんと接してしまう」
「退院が早くて、あっという間に別れが来る」
こんな経験ありませんか？

 

今回は片江館の
『看取り対応』についてご紹介します。

 

 

片江館の看取り対応とは？

 

片江館ではご家族や本人の希望があれば、
施設での看取りを行っています。

 

利用者さんは住み慣れた場所、自分が望む形での
最期を選びたいと思っている方が多いです。

 

そんな中で片江館での看取りを
希望いただいた場合は

 

「できるだけ利用者さんの希望をかなえる。
そして、自分の望む最期を迎えてほしい。」

そんな思いを持っています。

 

そのため、私たち片江館は、
施設全体で協力して看取り対応を行っています。

 

看取り対応に対して、
看護師の岡谷さんに話を聞きました。

 

「前の病院ではできないことが多くて、
もっと色々できたらいいのになぁと
思ったこともありました。

 

でも今は片江館だからこそ、
利用者さんの望む最期を
実現できてるって感じます。」

 

 

利用者さんが望む最期を

 

片江館は、76床の大規模施設です。
だからこそ、職員全員で協力し、助け合いながら
利用者さん一人一人のサポートを実施しています。

 

周りの助けを借りながらちゃんと一人に向き合い、
利用者さんの希望をできる限り実現しています。

 

 

「白ご飯を食べたい。
みんなと一緒ににぎやかに
笑って過ごしたい」

 

先日、看取り対応があった片山さん（仮）は、
水分を自分でとることも難しく、
固形の食べ物は食べることができない状態。

 

かつ、ご自身のお部屋で
一人で横になっている状態でした。

 

しかし、その片山さんの最後の希望は
「白ご飯を食べたい、
みんなと一緒ににぎやかに笑って過ごしたい」

 

この希望を施設でかなえるには、
大きな決断が必要です。

 

看護師藤野さんは当時の状況をこう語ります。

 

「もしかしたらその希望を叶えることで、
誤飲してしまうリスクだってあります。
そんなことして大丈夫なの？って周りから
言われることもありました。

 

それでも、本人が望む最期を迎えるために
みんなでどうにか叶えたいと思っていました。」

 

そこからは看護師が先頭に立って、
ご家族さんへの説明、
ケアマネージャー・提携の病院・訪問看護への
連携などを実施。何度も打ち合わせをしました。

 

何とか実現したいという私たち職員の思いを
関わる皆さんがくみ取ってくださいました。

 

最大限、片山さんの変化には注意しながら、
白ご飯はミキサー食からおかゆにして
できるだけそのまま提供する。

 

そして、みんなが日中帯に過ごす
広間のベッドで横になって、
朝はにぎやかな声で目を覚ます。

 

二日後、みんなとにぎやかに過ごす広間で、
希望通り最期の時を迎えました。

 

 

素敵な後日談

 

後日、こんなこともありました。

 

看護師リーダー中尾さん
「看取りの対応が終わって、
ご家族さん、ケアマネさん、関わった方々から
“ありがとう” “片江館を選んでよかった”
と言ってもらいました。

 

正直大変なことはたくさんありました。
でも、本当にやってよかったです。

 

家族さんに声をかけていただいたときは
涙が出るくらいうれしかったです」

 

中尾さんは涙を浮かべながら、
ただ晴れやかな表情で話してくれました。

 

 

『片江館だからできる』を増やしたい

 

片江館ではまだ利用者さんの全ての希望を
かなえることは難しいです。

 

「もっと○○さんにできることが
あったんじゃないかな…」

 

そんな後悔をしないために
片江館だからできることを増やしていきます。

 

また、これからは利用者さんの夢をかなえる
「夢活」にも取り組んでいく予定です。

 

片江館ではより良い施設を作るために
みんなで協力して頑張りますので
ぜひ応援お願いします！

 

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